水道管の引き込み工事ってどんなことをするの?目的と作業内容を解説

こんにちは。

大阪府を中心に京都府・滋賀県の2府1県で上下水道工事やインバート工事を手掛けている有限会社中京技建です。


以前のブログ記事(https://www.chukyo-giken.jp/blog/jikoshokai/135358)では、配管工事の基本的な内容をご紹介しました。配管工事にはいろいろな種類がありますが、その中でも特に重要な工事の1つが、建物内で水道を使えるようにするための「引き込み工事」です。中京技建でも、数多くの引き込み工事を手掛けています。そこで今回は、引き込み工事の内容や工事の流れについて解説します。




■水道には上水道と下水道がある



そもそも水道には、大きく分けて「上水道」と「下水道」の2種類があります。引き込み工事を理解する上でも必要な知識なので、まずはこの2つの違いを押さえておきましょう。



・上水道

浄水施設~建物内の蛇口までの水道を「上水道」といいます。上水道を流れている「上水」は、飲み水としても使えるきれいな水です。上水は地下に張り巡らされた「水道本管」を通って給水されますが、建物内で使えるようにするためには、水道本管から給水管を分岐させる必要があります。



・下水道

建物内の排水溝~下水処理場までの水道を「下水道」といいます。下水道を流れているのは、使用済みの水である「下水」です。下水は建物内の「公共汚水ます」を通って、地下に張り巡らされた「下水道本管」に流され、下水処理場に運ばれて処理されます。




■水道工事の種類



次は、水道工事の種類に関する知識です。建物内で水道を使えるようにするための工事は、「給水管引き込み工事」「室内配管工事」「下水道排水工事」の3種類に大別され、すべて行うことで初めて水道が使えるようになります。それぞれの内容を簡単に確認しておきましょう。



・給水管引き込み工事

水道本管から給水管を分岐させ、上水を建物内に引き込むための工事です。詳しくは次の項目で解説します。



・室内配管工事

水道メーター~室内の蛇口までの給水管を配管する工事です。新築時はもちろん、キッチン・浴室・洗面所といった水まわり設備を移動したい時や、建物の用途を変えるために蛇口の位置を変更したい場合などに行います。



・下水道排水工事

排水溝~公共汚水ますまでの配管を設置する工事です。室内配管工事と同様、新築時に加えて水まわり設備や蛇口を移動する場合にも行う必要があります。引き込み工事もそうですが、比較的大掛かりな工事になりがちです。




■給水管の引き込み工事って何をするの?



ここからが本題、給水管引き込み工事についてです。引き込み工事とは、上水を建物内に引き込むために水道本管から給水管を分岐させ、水道メーターまで配管する工事を指します。引き込み工事が必要になるのは、住宅や店舗といった建物を新築する場合や、水圧を高めるために径の太い給水管に交換する場合です。


給水管引き込み工事は、基本的には建物外で行いますが、工事の責任や費用の負担責任は建物の所有者にあります。ただし、自由に工事をしていいわけではなく、引き込み工事を行うためには自治体の許可が必要です。


また、水道本管は道路際に埋設されていることがほとんどなので、重機などを用いて道路・地面を掘削し、本管を露出させた上で給水管を設置します。必然的に大規模な工事となるため、多くの場合は一時的に道路を止めて工事を行わなければなりません。当然ながら、工事完了までには比較的長い時間がかかります。


つまり、給水管引き込み工事は非常に専門性が高い工事なのです。そのため、自治体から指定給水装置工事事業者として認定を受けている業者のみが、工事を行うことができます




■給水管引き込み工事の流れ



前述したように、給水管引き込み工事を行う時は自治体への申請が必要です。その他にも、打ち合わせや現地調査などいろいろな手順を踏まなければなりません。引き込み工事の大まかな流れを知っておきましょう。



①工事会社へ見積もり依頼

お客様が工事会社に見積もり依頼を出します。



②現地調査

工事会社が現地および周辺状況の調査を行います。



③基本計画の策定

給水方式や用途、給水管口径といった基本事項を決定します。



④設計図、申請書類作成

詳しい設計図と、自治体に工事を申請するための書類を作成します。



⑤自治体へ工事の申請

作成した書類を自治体に提出し、工事の申請を行います。



⑥道路管理者と警察への許可申請

工事を行うため、道路の管理者や警察、その他利害関係者に許可申請を行います。



⑦工事開始

工事に着手し、道路を掘削して給水管を設置します。



⑧道路の復旧

給水管の設置後、道路は元通りに復旧します。



⑨水道メーター設置

水道料金計測のための水道メーターを設置します。



⑩工事完了の検査

工事完了後、自治体の水道課が完成検査を行います。



⑪引き渡し

自治体の検査に合格し、すべての工程が完了したと確認された段階で、建物をお客様に引き渡します。


多くの方は、蛇口をひねれば水が出るのを当たり前のように感じているでしょう。しかし、その「当たり前」を実現するためには、これほど複雑な工事が必要なのです。私たち中京技建も、水道工事を通じて社会を支えていることを誇りに思っています。人々の役に立つ仕事がしたい方は、水道工事の世界で職人として働いてみませんか?



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引き込み工事はもちろん、掘削から配水小管布設替工事、舗装下の配管工事の場合は舗装復旧工事に至るまで、上下水工事に関する付帯工事にも一貫対応しているため、いろいろな経験が積めます。弊社で働けば、どんな現場でも通用する高いスキルを身に付けられるでしょう。


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